Home



















eTrex20英語版(Garmin GPS)の使用レポート

登山地図を作成する
登山ルートを作成する
eTrex20の故障、修理

 登山用のハンディGPSを10年近く使用しています。初代はハンディGPSのベーシックモデルとしてGARMINから発売されたeTrexの英語版、二代目は同じく英語版のeTrexですが衛星補足精度が向上したタイプ、そして今回、昨年秋に発売されたガーミンのEtrex 20の英語版 を購入しました。

 eTrex20の特徴としては
1)アメリカの運用するGPSに加えてロシアが運営するGLONASSも利用可能になり合わせて50以上の衛星からの信号をキャッチできるので大幅な精度向上が見込める。
2)連続25時間使用可の省エネ設計。
などがあげられます。

 私は今回通販で送料などすべて込みで23000円ほどで購入しましたが、個人輸入代行であれば更に数千円ほど安く購入できるようです。しかし以前のeTrexに比べればカラー液晶、地図使用可となり機能は上がって逆に価格は下がっているわけですから十分満足しています。



 それでは裏蓋を開けて電池をセットして電源を入れます。簡単に書きましたが実は裏蓋を開けるには、かなり力を入れる必要があります。しばらくすると左のようなメニュー選択画面が出てきます。(メニュー項目は必要に応じて取捨選択可能です)。左の画面でメニューを選択するのですが、私はこの画面でメニューの選択の方法がわからずにほとんど半日悩み続けました。メニュー移動選択用のスティックを上から押すばかりで前後左右に倒して移動するという方法がわからなかったのです。





地図を作成する
eTrex20では自分で作成した地図を本体に納めて利用することが出来ます。容量に制限がありますのであまり大きなエリアは無理ですが、よく行く山系別に地図を作っておけば便利に利用できます。

 先ずフリーソフト、カシミール3D上で電子国土地図を開く。

選択範囲の決定
1 「ジャンプ」から「地名」を選び目的の山名を入力する。候補の中から目的の山を見つけクリックすれば地図が表示される
2 ツールバーの「編集」から「選択範囲を決める」をクリック
  選択範囲を決める作業の場合は縮尺は18000が使いやすいです。
3 カーソルを対角線上にドラッグして範囲を決める
4 最終的に地図の縮尺を決定する(9000が使いやすい)

次にツールバーの「ツール」から「マップカッター」更に「切り出し」をクリック

マップカッターの詳細設定画面で項目を入力します。
1 出力先フォルダ:地図を収納するためのフォルダ、あらかじめPCに任意の名前で作成しておく
2 出力形式:GARMIN/Google KMZ形式を選ぶ
  ファイル名を英数字で入力する
  「1つのKMZファイルにまとめる」にチェックを入れる
3 ファイル形式
  ここでJPGを選択した場合は品質を決める:40程度が適当(数値が大きいほど高品質だがサイズが大きくなる)
4 分割数:画面サイズを指定:横1024、縦1024
  このとき枚数欄にハーフトーンで数字が出るが、縦枚数に横枚数を掛け算した数値が合計必要枚数になります。
  この数値が100を超えると容量オーバーになり使用できません。
  100枚をオーバーしている場合は選択範囲を縮小するか、縮尺の変更で100枚以内になるようにしてください。
 以上、項目を入力してOKボタンをクリックすれば地図が指定したフォルダに保存されます。

地図をGPSにコピーする
GPSとPCをUSB接続する
Would you like to go to Mass Storage? (マスストレージ通信をしますか)Y/N:Yesをクリック
外部記憶装置としてGPSがPCに認識されるのを待つ
「自動再生」の画面が出た場合は「フォルダを開いてファイルを表示」をクリック

Garmin eTrex20の下にDocumentsとGarminのフォルダが表示される
Garminのフォルダを開く、その中のCustomMapsフォルダが地図を収納するフォルダとなる

地図を作成保存したフォルダを開く
必要な地図データーをCustomMapsフォルダにコピーする

これで地図が利用できます。
注意点としてCustomMaps内の地図の合計枚数が100枚を超えないようする必要があります。単独地図で100枚以内で作成することは前に書きましたが、複数の地図を入れる場合はその合計が100枚以内になるように調整して下さい。
100枚をオーバーした場合はGPSの電源投入時に「Too many custommap〜」のエラー警告が出ますので100枚以内になるように削除してください。


地図のファイルネームについて
eTrex20でカスタムマップを使用する場合は、枚数の管理が必要になります。そこでファイルネームの中に枚数を書き込んでやれば便利かと思います。私は山名+縮尺+枚数でファイルネームをつけています。
例)阿蘇山、縮尺9000、枚数35枚の場合はaso9000x35 をファイルネームにしています。

こんな作業は面倒、と思われる方には、TKA Planetが発売しているGarminGPS用 日本地形図25000が便利。英語版のGPSでも日本語でメニュー、メッセージ、地形図が表示されその他の機能も充実しています。

次回は登山ルートの作成についてレポートします。